世界遺産・エフェソスの遺跡 トルコの旅再び 7

では、改めてエフェソス(エフェス・エペソとも呼ばれる)の遺跡見学です。

詳しい解説は前回の時に書きましたが、
この遺跡は、エーゲ海沿岸最大の都市の遺跡。

今回は以前のように少人数ではなかったことと土砂降りが落ち着くまでしばらくバスの中で待機していたこともあり、時間がなかったのか、割とあっさりと見学。

ちょっと残念だなー。
それでも、やっぱりここは特別な場所。

最初に遺跡に隣接している、アルテミス神殿跡へ。
柱の上には、コウノトリが巣を作っています。


発掘されて、こんなふうな立派な神殿だったことが分かっています。



あのアテネのパルテノン神殿よりも大きな神殿だったそうです。

その荘厳な神殿が、まさか柱一本しか残らないようになるとは・・・
当時の人はきっと予想もしていなかったでしょう。

遺跡の中は傘と合羽の大渋滞です。
雨が小降りになるまで待っていたツーリストたちが、
小雨になったのでどっと繰り出しました。



ケルスス図書館(セルシウス図書館)に到着。
当時は羊皮紙やパピルスに書かれた書物、数万冊で埋め尽くされていました。



やっぱりここは圧巻です。

梁には細部に至るまで精微な彫刻が施されています。
ゴード族によって破壊され炎上してしまい、
残念ながらたくさんの蔵書も消失してしまいました。

この図書館と道を挟んだ向かいには娼館があり、
地下通路で図書館と繋がっていたとかいないとか…

つまり、奥さんには図書館に行ってくるといって…娼館にこっそり通うわけです
せこいなー。
なんでわざわざつなげる必要があったんだか…(笑)


雨が上がりました。
しばし図書館で自由時間があった後、25000人収容できるという劇場へ異動。

ローマ人お得意のコロッセオ・劇場とお風呂・水道橋の遺跡はローマ人がそこにいたという証拠。
彼らは征服した町々で娯楽施設を作ったのでした。

ヨーロッパはどこに行ってもこれらの遺跡があちらこちらに残っていて、改めて巨大だったローマ帝国の足跡を感じます。

そうそう、ここは漫画テルマエ・ロマエの時代(の設定)の遺跡なんです。(笑)


写真に写っている人と比べると、大きな劇場だったことが分かりますね。

この階段状なものが観客席です。



それにしても立派で大きな遺跡です。

トルコに行こうと考えている方たちには、
このエフェソス遺跡は外せない訪問地だと思います。

最後にクレオパトラがアントニウスと戦勝記念にパレードをした大通りを通ってバスに戻ります。
クレオパトラは、当時アントニウスが後継者としてローマを支配するということに賭けたのでしょう。
立派な石畳の大通りです。

クレオパトラとアントニウスが幸せに過ごした時代は、このエフェソスに居住していた頃と伝えられています。

やがて、アントニウスはアクティウムの海戦でオクタヴィアヌスに敗れ、その10日後クレオパトラも自殺してしまいました。
カエサル、そしてアントニウスと
二人の英雄に愛されたエジプト嬢王の最後でした。

そんな悲しい歴史の事を考えながら、次の観光地に向かいます。